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ルーブル美術館をテクノロジーで歩く時 ー美術・博物館のデジタル最前線ー

こんにちは、トライエッティング広報担当のもえです。

#アドベントカレンダー 1日目は、「カルチャー」。

今日は、美術館とテクノロジーにまつわるお話をご紹介します。

クリスマスまでの期間に、窓をひとつずつ開けていく「アドベントカレンダー」。今年も当社公式noteにて、皆さまの知的好奇心をくすぐったり、お役立ちしたりする記事をご紹介していきます。

「ルーブル美術館をテクノロジーで歩く時 ー美術・博物館のデジタル最前線ー」

今日ご紹介するのは、こちらの記事。

美術館ときいて思い浮かべる鑑賞体験は、自分のペースで、あるいはレンタルした音声ガイドを聞きながら、作品を一つ一つ眺めたり。あるいはガイドツアーに申し込み、ガイドの説明を聞きながらまわったり、美術館が開催する講演を聞いたり。

そんな美術館での体験が、今テクノロジーの進歩とともに大きく変わりつつあります。

この記事を通して、美術館におけるテクノロジー活用の事例やその向き合いかたについて見ていきましょう!

どんな記事?

オルセー美術館には、話すフィンセント・ファン・ゴッホが現れる。スクリーンに入れられたゴッホはイーゼルの横に腰掛けながら来館者の問いかけに答え、自身の作品について語り始めた。左耳が下部の殆どを失った状態で、それが有名な耳切り事件後の彼であることが分かる。

オルセーに現れたのは、ゴッホ生前の手紙などをデータとして取り込んだ、ゴッホAI “Hello Vincent”である。2023年10月に始まった企画展で披露されたもので、同国スタートアップのJumbo Manaの生成AIを使用している。データとして800通以上のゴッホの書いた手紙を学習、ゴッホ専門美術史家の監修により当時の話し方やゴッホ自身の性格の再現が試みられている。

「ゴッホの声を聞く」のが実現するなんて、技術の進化に驚かされます。彼が直接自分の作品について語る姿を想像するだけで、美術館での体験がまったく新しいものに感じられそうです。皆さんは、もしゴッホに質問できるとしたら、どんなことを聞いてみたいですか?

そうした技術が現代の我々に今までとは全く違う過去の印象を与えたように、生成された人物の深い部分まで“一人間”として理解が深まるという新しい学習・鑑賞体験をもたらすことは間違いない。
しかし、既に存命ではなく音声資料なども乏しいからこそ、当事者のキャラクターを脚色しかねないという、歴史学や学施的に正しく無いツールにもなりかねない部分はこれからも憂慮すべきポイントであろう。

現代技術が新しい鑑賞体験を提供する一方で、それが持つ課題にも目を向ける必要があります。歴史学的な正確性を守りつつも、観賞者が「一人間」としての深い理解を得るためのバランスをどのように取るかが重要です。

こうした技術が誤解や脚色を生むリスクを伴うことを理解したうえで、どのように活用するかを模索していくことが求められます。

これからの鑑賞体験がこの目まぐるしいAIの発展と共にどう変化してゆくか、今はまだ誰にも予測できない。ただそれが良い方向にむかうように、人間こそが議論し模索し、先に進んで行かなければならないことは、間違いない。

終わりに

いかがでしたでしょうか。より詳細を知りたい方は是非コラム本編もご覧ください。

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