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明るさが正義のこのタフな世界で #アドベントカレンダー2022

こんにちは、TRYETINGの広報担当です。

アドベントカレンダー11日目のテーマは、「哲学」。
今日は、日本の文化と「外向性」の関わりにまつわるお話を紹介します。

クリスマスまでの期間に、窓をひとつずつ開けていく「アドベントカレンダー」。
昨年に引き続き今年も弊社公式noteにて、哲学や科学、テクノロジー、カルチャーなど、皆さまの知性を拡張するような様々な記事を、クリスマスまで平日毎日紹介していきます。

「明るさが正義のこのタフな世界で」

今日ご紹介するのはこちらの記事。

社会通念として未だ謙遜や気遣いが美徳とされながら、同時に近年様々なメディアで欧米諸国と比較した日本人の自尊感情や自己肯定感の低さが指摘されてきました。

それに対し、筆者は「もちろん自己肯定感が高いことは生きやすさにも直結することに間違いはないが、日本の文化的背景を無視して統計のみで判断することは、いささか荒掴みではないだろうか」と話します。様々な分野で欧米的価値観をスタンダードとしている現代こそ、豊かな内面性を重要視してきた日本古来の価値観を思い起こしてみても良いのではないかということです。

この記事では、人間の傾向と密接な関わりを持つ「内向」「外向」の概念に着目し、改めて“日本人のこころ”を探ります。

記事のイチオシポイント

またユングは外向・内向が完全に別れている人は存在せず、誰もが両方を自分の中に持ち合わせ、どちらがより表に出ているかでその人の態度が特徴付けられていると考察した。普段は非常に内向的な人が舞台に立つと皆が驚くようなパワーで歌い踊る魅力的な俳優になったり、反対に非常に社交的な人が土日は自宅にこもって読書をしたりすることに意外性を感じたりするのはそのためで、どちらの人も平面的ではない人物像が魅力的に見える。

明るさが正義のこのタフな世界で

古来から東洋の文化では、陰陽図像に代表される影の中に光があることに味わいを感じ、悪の中に善が現れるような人物像に深みを感じてきました。

それゆえに筆者は、西洋のキリスト教的完全善悪の世界では外向・内向を持ち合わせるという概念は理解されにくいと考えられる一方で、日本人にはより馴染み深いものに感じるとしています。

欧米的なコミュニケーション能力と社交的性格だけが真っ当な人間の在り方であると妄信する、タフな世界に我々は生きている。いじめや自殺など日本の特異的問題に取り組む為には、まずその認識を正す必要があるだろう。

明るさが正義のこのタフな世界で

第二次世界大戦が終わり日本に欧米的価値観がもたらされると、学校や会社では、外向的であることが”一般的正義”とされるようになり、内向的であることは”異質”であるとレッテルが貼られ、社会から爪弾きにされるようになりました。

記事では、1990年ごろに起こった“オタク”差別がその一例として挙げられています。

現代でも、学校生活や就職活動などの中で、高い能力や内面世界を持っているにもかかわらず、コミュニケーション能力や社交的性格の低さゆえに評価がなされないという場面は多くみられ、筆者はそんな現状を「タフな世界」と表現しています。

終わりに

いかがでしたでしょうか。より詳細を知りたい方は是非該当記事もご覧ください。


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