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なぜ生命は多様なのか:ダーウィンが『種の起源』に残したメッセージ #アドベントカレンダー2023

クリスマスまでの期間に、窓をひとつずつ開けていく「アドベントカレンダー」。
今年も当社公式noteにて、哲学や科学、テクノロジー、カルチャーなど、皆さまの知性を拡張するような様々な記事を、クリスマスまで平日毎日紹介していきます。

こんにちは、トライエッティング広報担当の間瀬です。

アドベントカレンダー2日目は、「サイエンス」。
今日は、ダーウィンの『種の起源』にまつわるお話をご紹介します。

「なぜ生命は多様なのか:ダーウィンが『種の起源』に残したメッセージ」

今日ご紹介するのは、こちらの記事。

そのタイトルはよく馴染みがあるダーウィンの『種の起源』。
どんなことが書かれているか、皆さんはご存知でしょうか?

『種の起源』には、「現存する生き物たちはみな、あるひとつの原始的な生物から枝分かれした存在である」という”統一理論”を明らかにするため、膨大な観察データと緻密な論証が示されています。

ダーウィンが生きた時代は「神が生命をデザインした」という創造論が広く信じられていた神学全盛の時代でした。神学という圧倒的な支配から生物学を解放するためには、膨大な証拠と徹底した論理がどうしても必要だったのです。

この記事を通して、そんな『種の起源』と生物学の一端に触れていきましょう!

記事のイチオシポイント

「自然淘汰」や「進化」というキーワードは日常的によく使われる科学用語である。しかしながら、それらの言葉はしばしば深刻な誤解とともに間違った使われ方をしている。
たとえば、「キリンの首が長いのは、キリンの祖先が高い場所にある葉を食べようと首を伸ばしているうちに、それが遺伝して次第に首が長くなったからだ」という説明や、「モグラの目が退化しているのは、モグラの祖先が地中で目を使わなかったために次第に萎縮したからだ」という説明は間違った例の典型である。

なぜ生命は多様なのか:ダーウィンが『種の起源』に残したメッセージ

この2つの例はどちらも、「よく使われた器官は発達して次世代に受け継がれ、あまり使われなかった器官は萎縮して退化する」という「用不用説」と呼ばれる進化論で、現代では否定されているものです。

これは「自然淘汰説」におけるよくある誤解だとされています。
自然淘汰説に基づいて正しく説明するとどのようになるのか、本文をぜひチェックしてみてください!

「すべての生物は特別に創造されたものではなく、シルル紀最古の地層が堆積するよりもはるか前に生きていた少数の生物の直系の子孫であると考えるほうが、生物がより高貴な存在に思えてくるような気がする」(下巻p.401)
太古から繰り返されてきた些細なプロセスを、ゆめゆめ侮るべきではない。すべての生き物は、入れ子のように複雑で流動的な因果の中で分岐し、進化してきた同じ系譜の一員である。すべての生物が時間と空間を超えて類縁関係にある、というダーウィンの言葉に耳を傾けてみると、生物の崇高さを感じずにはいられない。

なぜ生命は多様なのか:ダーウィンが『種の起源』に残したメッセージ

「」内は、ダーウィンが『種の起源』に残した言葉です。自身の「自然淘汰説」と伝統的な「創造論」を比較して、少し皮肉っぽく語られています。

神が特別な力で全ての生物を創り上げたと考えるよりもむしろ神秘的なのではないかとする考えに、思わず頷いてしまいます。

終わりに

いかがでしたでしょうか。より詳細を知りたい方は是非該当記事もご覧ください。

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